蚊帳織りって? Kawa Traditional weaving
蚊帳織りってなに?
丈夫なのに柔らかく、速乾性と吸収性に優れた蚊帳織り。
使うほど肌に優しくふわふわに、そして吸収力がアップする。
その秘密は、蚊帳織りの構造にあります。
向こう側が透けるほど薄い、約1mmマス目の粗めの平織りが特徴の蚊帳生地。
この生地を重ねて縫い、丈夫な一枚のふきんやタオルが完成します。
速乾・肌触り・吸収性蚊帳織りの秘密
速乾性の秘密
一枚一枚が粗く織られているので、通気性がよく、速乾性があります。
蚊帳織りふきんやタオルに使われるのはこのためです。
丈夫で柔らかな秘密
粗く織られた蚊帳織りは、柔らかく肌への刺激が少ないのが特徴。
蚊帳生地を重ね合わせることで破れにくく、空気の層ができるので使うほどにふわふわに。
吸水性の秘密
生地を重ね合わせた構造によって毛細管現象が起こり、吸収力が高くなります。
また使うほどに糸がほぐれて1本1本がしっかり水分を吸収してくれます。
蚊帳織りの疑問
ガーゼ生地とどう違うの?
粗い平織りの構造はガーゼ生地と同じで、軽くて肌への刺激が少ない点は同じで見た目も似ていますが、蚊帳生地のほうが糸が太く、織り目が粗いため生地にコシがあります。
製法も異なり、ガーゼは粗く空気を含ませながら織っていくのですが、蚊帳生地は粗い織り目がずれないように 生地に糊をつける工程や、均一に美しく織るため独自の技術を要します。
蚊帳生地、使いはじめは硬いのはなぜ
ふきんだからパリッと糊付けして売っているのかな?と思っている方もいるかもしれませんが、 実は糊をつけないと蚊帳生地を織り上げることができません。
タオルなど最初から柔らかい製品は、生地が出来上がった後にのりを落としてアイロンをかけて仕上げています。
蚊帳生地の粗い織り目は織りあがった後、ちょっとした力がかかるだけで織り目がずれてしまいます。均一な織り目のまま製品にするために、まずは織る前に経(たて)糸に糊をつけて、織りあがった後にまた糊をつけます。使い始め、最初は硬いのですが使っていくうちに糊が落ちてどんどん柔らかくなっていきます。